【デスク発ウラ話】「本当に良い人」坂口憲二の新たな挑戦

2020年01月02日 12時00分

 厚生労働省指定の難病「特発性大腿骨頭壊死症」の治療のため、芸能活動を無期限休止している坂口憲二が、コーヒーブランド「The Rising Sun Coffee」を立ち上げ、一昨年夏に千葉の九十九里に焙煎所、今年春に都内に初店舗を構えたと、秋に一部メディアで報じられた。その記事を読んで、ふと17年前のことを思い出した。

 私が東スポに入社し、記者になった2002年のことだ。当時、プロレス・格闘技班に配属されたばかりで、初めて迎えたビッグマッチが東京ドームで行われた伝説の格闘技イベント「UFO LEGEND」だった。

 ド新人の私に与えられた仕事の一つが、会場に数多く訪れていた芸能人からコメントをもらうこと。試合後に通路で待っていたが、基本的には無視されたり、中には「向こうに行け!」と言われたりして、まったくと言っていいほど相手にしてもらえない。

 そんな中、初めて足を止めて即席のインタビューに答えてくれたのが、総合司会とリングアナウンサーを務めた坂口だった。当時、UFOと敵対関係にあった新日本プロレスのTシャツを着ていたことを聞くと「心は新日本」と笑顔で答えてくれたことは、今も忘れられない。

 父親が“世界の荒鷲”坂口征二、兄が格闘家の坂口征夫と格闘一家で育ち、自身も柔道経験者で格闘技好き。LEGENDの後も兄・征夫の試合をお忍びで観戦していたところを目撃したことがある。完全にプライベートだったが、その時も兄の試合の感想を聞きに行くと、ちゃんと足を止めて、楽しそうに話してくれた。

 現在は芸能担当として何人もの芸能人にインタビューをしているが、私にとって坂口は初めてちゃんと質問に答えてくれた芸能人であり、ありきたりな言葉だが「本当に良い人」という印象しかない。

 プライベートでも坂口は気さくな性格で、多くの友人や仲間に囲まれていると聞く。コーヒー事業という新たな挑戦を、陰ながら、微力ながら応援したい。

(文化部デスク・山下康幸)