大相撲春場所11日目(18日、大阪府立体育会館)、横綱白鵬(30=宮城野)が大関豪栄道(28=境川)を上手投げで退け、全勝をキープ。1差で追っていた関脇照ノ富士(23=伊勢ヶ浜)が幕内魁聖(28=友綱)に敗れたため、星の差は2に広がった。日本相撲協会の北の湖理事長(61=元横綱)は「優勝は90%以上。白鵬が3敗することは考えにくい。13日目に優勝が決まる可能性が高くなった」。優勝34回と自身2度目の6連覇は秒読み段階に入った。

 この日に対戦した豪栄道は、地元の大阪・寝屋川市出身。満員札止めの館内では「豪栄道コール」が鳴り響いた。1月の初場所では「遠藤コール」に冷静さを失い、プロレスのエルボーばりのカチ上げを見舞うなど荒業を連発。今回は一転、落ち着いた攻めで最後は相手を抱き抱える余裕も見せた。ただ、懸賞金を受け取ってからガッツポーズのように振り回す“悪癖”は相変わらず。

 取組後の支度部屋では、白鵬はこれまで通りに背中を向けて無言を貫いた。引き揚げる際には進路をふさがれたわけでもないのに、報道陣に「どけよ!」と“悪態”をつくなど、いら立つ様子を隠さなかった。前人未到のV34が目前となっても、横綱は心の内を明かさないまま。偉業達成のあかつきには、いったい白鵬の口から何が語られるのか――。