「全米プロゴルフ選手権」(ノースカロライナ州シャーロット)で悲願のメジャー初制覇まであと一歩に迫る活躍を見せた松山英樹(25=LEXUS)が14日、マネジメント会社を通じて一般女性と結婚していたことと、第1子の誕生を発表した。入籍は今年1月、第1子は7月に誕生したという。松山が結婚について相談してきたのが東北福祉大ゴルフ部監督の阿部靖彦氏(55)だ。本紙はそんな恩師を緊急直撃。半年間も入籍を隠し通せたワケと、気になる“あのこと”の真相は――。

 激闘からわずか数時間後、マスコミ各社に1枚のファクスが送られた。松山自身のコメントで「私事で大変恐縮ではございますが、かねてから交際しておりました一般女性と今年1月に入籍をいたしました」。

 結婚に続き「7月には無事第1子が誕生いたしました」とすでに父親になっていたことを報告。お相手が一般女性であることからプライバシーなどを考慮し、このタイミングでの発表になったとしている。

 米ツアーに同行するなど、メディアや第三者の目に触れるような行動をとっていなかったとはいえ、半年以上も入籍を隠し通した格好。実際、松山は周囲にほとんど結婚したことを伝えていなかったという。

 阿部監督によれば「お世話になっているスポンサーや日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木(功)会長、日本プロゴルフ協会の倉本(昌弘)会長には7月末にご報告させていただきましたが、それまで知っていたのは両家と以前から相談を受けていた私ぐらい」。それだけに外部に情報が漏れることはなかった。

 阿部監督は入籍、出産の時期から「デキちゃった婚と思われるかもしれないが、そうではないんです」とも話す。ちょうど1年前、その時点ではメジャー自己最高成績の4位だった「全米プロ」が終わって「すぐに松山から『結婚したい』という話があった。1月を2人が入籍の記念日として選んだだけで、その時点(昨年8月)で結婚はもう決まっていました」(阿部監督)。

 結婚を決めた直後の昨年秋から年明けにかけて松山は日本ツアーを含め出場6試合で優勝4回、2位2回の大暴れ。また先月の「全英オープン」後に一時帰国して初めて我が子と対面すると、次の試合となった世界選手権シリーズ「ブリヂストン招待」では圧勝での今季3勝目と、活躍の裏にはプライベートの充実があったのだ。

 一般女性であることから新婦について、阿部監督は多くを明かさなかったが「松山が学生時代から交際していた女性。少なくとも当時は(東北福祉大がある)仙台で暮らしていました」。生まれたばかりの子供のことを考え、当面は日本で生活することを勧めているという。

「実は、米ツアーに参戦する際(2014年)にも松山から『彼女を連れて行っていいですか?』と相談され、私は『今はゴルフに集中して、米国でプロとしての足場を固めてからでも遅くはない』と話しました。それができたと思ったから結婚を決めたんでしょう」

 プライベートでは最高の1年。「全米プロ」で5位に終わった悔しさをバネに、今月末からのプレーオフで米ツアーの年間王者を獲得し、さらに花を添えたいところだ。