いまや誰もが知るパパ活とは、女性が経済的に余裕がある中高年男性と食事を共にしたり、デートをする対価として金銭的援助を受ける活動のこと。ある調査では20~30代のパパ活を経験した女子は10人に1人といわれるほど急増している。

 実はパパ活のような歴史は6~7年前にもあった。「六本木や西麻布の富裕層の男性の飲み会に参加して生計を立てていた女子が“港区女子”と呼ばれていた。高級マンションやブランドものを与えられ、テレビ番組が取り上げたことで、その後、港区以外でも“パパ活”する女子が増えていった」(テレビ関係者)

 こうしてパパ活は庶民化し、大手マッチングアプリの利用者は700万人を突破しているという。この余波をモロにかぶっているのが高級クラブ、キャバクラ業界だ。

「ホステス目当てに通っていた男性客は“パパ活女子の方が安上がりで、手っ取り早く口説ける”とクラブやキャバクラに来なくなる。一方のホステスも“パパ活の方が効率良く金になる”とパパ活女子に転向するようになった。パパ活による負のスパイラルに陥っています」というのは銀座のクラブ関係者だ。

 クラブで一晩5万円近く使っていた客が「パパ活は1回の食事代は半分で済む」と言い、2万~3万円使うキャバクラの客でもパパ活の方が安上がりなのだという。

 ホステス側も「複数の男性とおいしいものを食べて、お金がもらえる。資金力のある“太いパパ”ができれば店はやめてしまう」(同関係者)という。

 一方、個人同士の交際だけに警察関係者は「女性が性的被害を受けたり、逆に詐欺に遭ったりというトラブルが後を絶たない。パパ活は犯罪に巻き込まれやすいということを女性は自覚すべき」と警鐘を鳴らしている。