【17日開幕SG尼崎クラシック:カウントダウンコラム(1)】

 2015年ボートレース界のSG第1弾「第50回ボートレースクラシック」が17日から尼崎で開催される。本紙恒例の直前企画もここからスタート。今回は「大舞台で復活を期す」と題し今年のSG戦線に復活を懸ける選手を特集する。

 このシリーズでSG戦復帰を果たすのが峰竜太(29=佐賀)だ。

 昨年はクラシックから始まりオールスター、グラチャン、オーシャンC、メモリアル、ダービーと、それまでのSG皆勤出場の峰だったが、9月戸田のGⅠヤングダービー優勝戦でのFで年末のSGグランプリシリーズ、年明けの地元周年、九州地区選の両GⅠは無念の欠場となってしまった。休み中は走れないもどかしさに、さぞジレンマを感じていたかと思われたが、全く意に介していなかった。逆に「家族と一緒にいられたし、マイナスには考えていません。子供(1歳半)といい時間が過ごせて初心に帰れました。リフレッシュできました」と、いかにも峰らしい前向きな答えが返ってきた。

 その言葉を裏付けるかのように、今年初戦となった1月後半の芦屋(5着)から浜名湖(優勝)→若松(優勝)→からつ(4着)と優出ラッシュ。「今年の出だしとしてはいいですね。一般戦でもう1回力をつけ直していきたい」と足元を再度固めている。

 今回の舞台となる尼崎は、峰が初めてSG戦優出を果たした思い出の水面。「走りやすさとかはそう感じないし、特に尼崎用の調整などもないけど、相性は悪くないと思います。苦手意識はないですね」ならモーターの後押しさえあれば好走は必至だろう。

「自分は逆境に強いほうだと思います。スランプがあったほうが強くなって帰ってこれる。自分を見詰め直せるし、それを無駄にしたくない。先に向けてのきっかけにしたい」と自己分析。今回のクラシックに関しても「できれば、理想は優勝です。そこだけは忘れずに走りたい」。控えめだが、目標をしっかり見据えて静かに闘志を燃やす。

 GⅠ優勝3回。SG優出もすでに7回を数える峰は、いつSGを取ってもおかしくない存在。昨年末のグランプリシリーズで平本真之、グランプリでは茅原悠紀の後輩がSGタイトルホルダーの仲間入りを果たした。今回のクラシックはポジティブシンキングの峰が捲土重来を期す番だ。

☆みね・りゅうた=1985年3月30日生まれ。佐賀支部の95期。2004年11月からつでデビュー。翌12月福岡で初勝利を挙げる。09年芦屋九州地区選手権でGⅠ初優勝。SGは優出7回(優勝はなし)。身長171センチ。血液型=B。

 ※次回は今垣光太郎