5月にNGT48を卒業した女優の山口真帆(23)が27日、ラジオ番組に生出演し卒業後初めてメディアに登場した。NGTも18日から劇場での定期公演を約8か月ぶりに再開。両者は新たな道を歩き出したが、そんな矢先に「週刊文春デジタル」が「犯人が繋がっていたのは山口真帆」というタイトルで、衝撃的な記事を掲載した。落ち着き始めたNGT騒動が再び迷走状態に陥りそうなムードだが、両者の命運を握るのは“山口派”と呼ばれた村雲颯香(22)の卒業公演だという。その理由は――。

 ラジオ生出演という形で新たなスタートを切った山口を“文春砲”が襲った。

 昨年12月に起きた山口への暴行容疑で逮捕された(その後、不起訴処分)男性ファン2人を相手取り、NGTの運営会社AKSは損害賠償を求めた裁判を起こし、7月に新潟地裁で第1回口頭弁論が行われたばかりだ。

 文春デジタルでは、AKS側が係争中の犯人グループ側ともコンタクトを取ったことを掲載。そこで犯人側が弁護士を通じて「もともとつながっていたのは山口さんです」と主張していることを報じた。なお、山口の所属事務所・研音は「そのような事実はございません」と回答している。

 これはあくまで犯人側の主張。だが、仮に事実なら他のメンバーはシロで、山口と犯人グループの間で起きたトラブルだった可能性も出てくる。

 しかし、事件の真相究明のためにAKSが設置した「第三者委員会」の調査報告書(3月)では、ファンとの“つながり”について「本件調査の中で、『噂』レベルではなく、具体的な事実として垣間見ることができた」と記載。

 例えば、その中には具体的に男性ファンが山口の家に行くことについて、相談していたメンバーがいたことなども列挙されている。

 また、民事裁判の訴状には、事件当日に山口とAKS関係者が男性2人と話した内容や、男性2人が事件現場となった山口の自宅マンションに出入りできる状況で、一部メンバーとは以前から一緒に食事や遊んだりするなど交流を持っていたことも記されており、山口がかねて質問した「つながっているメンバー」について8人の名前を挙げたとしている。

「犯人のうち1人はもともとは山口の熱狂的なファン。握手会でも知られた存在で、新潟の街で偶然顔を合わせた際、言葉を交わす姿を他のファンに目撃されていた。しかし、別メンバーに“推し変”したことで、山口との関係は悪化した。犯人の『もともとつながっていたのは山口さんです』という言葉は、その関係性からきていると思う」と指摘するのは地元のNGTファン。

 暴行事件から9か月。民事訴訟も始まったばかりで真相究明もまだまだ先。事態は再び混迷を極めそうな雲行きだが、命運を握るのは、今月31日にグループ卒業と同時に芸能界から引退するメンバーの村雲颯香だ。

 村雲といえば、5月に卒業した山口が「寄り添ってくれた」と感謝し、山口らの卒業公演にも出演した“盟友”だ。

「村雲は事件現場に駆け付け、山口とNGTスタッフ、犯人の男2人との会話を録音しており、事件を知るメンバーでもある」(関係者)

 そうした経緯もあり、ファンから“山口派”と呼ばれたが「山口らと話し合いをした際、3人とは違ってグループ残留を選んだ。その理由は事件の真相を知りたかったため。村雲は西潟(茉莉奈)や太野(彩香)ら“反山口派”と噂されてきたメンバーとも数か月、真剣に向き合ってきた」(前同)。

 その結果、村雲が出した結論は、事件に関与したメンバーはいないというものだった。

「村雲は“山口派”といわれながらも、中立的な立場でグループ全体を見ていた。山口が主張していたメンバーの事件への関与を疑う話や、風紀の乱れも知っているし、一方で疑われた太野や西潟らの苦しい思いも聞いている。8・31卒業公演で、村雲が新事実を話すかもしれないし、それが山口やNGT48を左右する重要な意味を持つことになると思います」(前同)

 村雲は芸能界からの引退も明言。芸能関係者は「村雲が他の事務所に移籍するならば、今後も考えて発言をセーブする可能性もあった。しかし、芸能界から離れるということで、思い切って自分が思う“真相”を語るかも」と推測する。

 卒業公演での村雲の発言は大いに注目される。