ソチ五輪フィギュアスケート女子で悲願の金メダルを狙う浅田真央(23=中京大)に思わぬ騒動が発生した。20日に放送されたNHKの報道番組「クローズアップ現代」がドーピング問題を特集し、番組で真央ら冬季五輪代表選手の映像が使用されたのだ。内容が内容だけに、視聴者から「なぜ現役選手の映像を使うのか」などといったクレームがNHKに殺到。唯一、ひと目で本人と分かる映像を流された真央サイドもNHKに抗議してカンカンだ。
番組は「“見えない”ドーピング 攻防の最前線」と題し、スポーツ界にいまだに根強く残るドーピングの最新事情を取り上げた。
クリーンに戦う現役選手にとっては最も関連づけられたくないテーマだが、番組内では冬季五輪代表選手らの映像が登場。特に真央は明らかに顔も姿も本人と分かる映像が流れた。
問題の核心に迫る場面ではなくスポーツそのものの「イメージ映像」だったが、視聴者から「印象操作ではないか」「配慮がなさすぎる」という批判がインターネット上で沸騰。NHKへの抗議も殺到した。
放送後、同番組ホームページ(HP)には「この番組の中で、ソチオリンピックが近づいていることを紹介するために、オリンピックに出場する選手の映像を使用しました。番組では、スポーツ界のドーピング問題を取り上げましたが、これらの選手は、ドーピング問題とは全く関係ありません」との注意書きが加えられたが、依然として波紋が広がっている。
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22日、本紙がNHK広報局に問い合わせたところ、視聴者からどれだけの批判を受けたかについては「集計していません。少ないか多いかについても取りまとめていませんので」と詳細を明かさなかった。HPに注意書きを加えた理由については「選手の所属先から連絡があったため、そういう対応を取ったと番組担当者から聞いています」と説明。映像を使用された選手への配慮だという。
イメージ映像だとしても、自らの映像が流れたアスリートは決して心地よくないだろう。しかも番組の本来のテーマは、メジャーリーガーのアレックス・ロドリゲス内野手(38=ヤンキース)や自転車競技の金メダリストらの薬物問題などがきっかけとなっているだけに、納得いかない視聴者が多かったようだ。
特に、ひと目で当人と分かる扱われ方をした真央は「好きなスポーツ選手」の各種ランキングで常にトップをキープする“超ベビーフェース”。イメージを汚された…と感じるファンがいたとみられる。
真央サイドもこれには不快感。多かれ少なかれ誤解を生むような映像の使われ方をされた上、ファンにあらぬ心配をかけたとあって、NHKに抗議したという。
今後、再放送の予定については「聞いていません」(NHK広報局)。真央は現在、ソチ五輪本番に向けて猛練習を積んでいる。
何とも迷惑な騒動に巻き込まれてしまったが、集大成の五輪に向け、集中モードをキープしてほしいところだ。












