今月3日に死去していた歌手のやしきたかじんさん(享年64)の冠番組だった関西テレビの「たかじん胸いっぱい」(土曜正午~、関西ローカル)の収録が9日、大阪市内の同局で行われた。11日放送予定で、たかじんさんの追悼番組となる。

 番組の内容は「じんちゃん、やっぱ好きやねんSP」と題して内容を急きょ変更し、スタジオ内には生前のたかじんさんの写真と胡蝶蘭が飾られた。たかじんさんの休養後から代役で司会を務めている大平サブロー(57)が冒頭「たかじんさんの意向もあって、明るく楽しくたかじんさんをお送りしたいと思います」と収録はスタート。

 タレントの北野誠(54)が2009年4月に“舌禍事件”を起こし、謹慎を余儀なくされた時に、たかじんさんが救いの手を差し伸べ、テレビ復帰したのもこの番組だった。その後、北野はレギュラー出演することに。北野は、たかじんさんが女の子を集めて興じていた“おっぱい占い”のエピソードを披露。あるとき、その女の子の中にたかじんさんの娘がいたといい「そのあと2人で『お父さん久しぶり…』って話してはりました」。

 たかじんさんが昨年12月に復帰する計画を立てていたことも判明した。11月末にたかじんさん側から1000回記念でサプライズ出演する意向の連絡があったが、直前にキャンセルになったという。収録ではこのときのために用意されていた“乱入用衣装”も披露された。

 同局担当者は「たかじんさんが勝負服として使用していた真っ赤なジャケットでした。トレードマークのメガネのブローチと放送1000回を祝う1本のロウソクが立ったケーキのワッペンがあしらわれていました」という。

 さらに、昨秋再々婚した奥さんのために昨年2月に携帯電話で録音されたたかじんさんの歌声も流された。番組の最後には亡くなる直前に新妻に向けて発した最期の言葉も紹介された。「本当にたかじんさんらしい言葉でした」(同局担当者)

 収録後は出演者、スタッフが全員集合して、たかじんさんが愛飲していたワイン「オーパスワン」で献杯した。「サブローさん、北野さんをはじめ出演者もスタッフも号泣していました」(同)と、たかじんさんの死はすべての番組関係者の涙を誘ったという。