怖いもの知らずに見えるやしきたかじんさんが、逆に“襲撃”を受けたこともある!? しかも襲撃したのは本紙記者だった。たかじんさん司会のラジオ番組に“殴り込み”をかけた武勇伝を持つ元本紙記者(62)が当時の思い出を語った。

 たかじんさんは1996年当時「住専問題」で世間を騒がせていた末野興産社長と飲んでいる写真を「フライデー」に掲載された。これに対し、自ら司会を務める毎日放送のラジオ「たかじん生JIN JIN」で「フライデーは汚い! 暴れたろか」とほえたのだ。

 この放送を聞いて「これは大ニュースだ!」と大興奮。翌日の紙面に載せるべく原稿にした。すると何と、1面に大きく掲載されたのだ!! 見出しは「たかじん フライデー襲撃も」。

 たかじんさんの主張をそのまま書いたつもりだった。ただ、たかじんさんはそう取らなかったようで、翌週の同番組では「フライデー」に対する怒り以上のけんまくでこうほえたのだ。「出て来い。オレに会いに来い!」

 当時は私も“大スポの狂犬”と言われた男だ。ここで逃げたらその名が廃る。直接対決するべく毎日放送に乗り込むと、なぜか番組プロデューサーは大喜びで「どうぞ、出てください」。あっさり生放送での対決が実現した。

 たかじんさんの言い分は「『フライデー襲撃も』という見出しはなんや! 暴力的な男に見えるやないか」。これに対し私も「番組で『暴れたろか』と言ってました!」と反論。議論は平行線だったが、最後には「逃げんと会いに来た。そのへんは評価するわ」と、姿勢だけは認めてくれた。

 一見するとケンカ腰のようなたかじんさんだが、誠実に対応すれば認めてくれる。「心は通じ合った」。そう思ったので放送終了後「翌日の紙面のため写真を撮らせて」と頼んだところ「そんなんアカンわ」と一蹴。最後まで一筋縄ではいかない人だった。合掌。