レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(33)が日本協会前強化本部長の栄和人氏(57)からパワーハラスメントを受けた問題で27日、告発状を受理した内閣府公益認定等委員会は日本協会にパワハラの改善策などを求める報告を要求したが、これについて伊調は所属のALSOKを通じて次のようにコメントを発表した。

「本日、いわゆる『告発状』に関して、内閣府公益認定等委員会が日本レスリング協会に対して、いくつかの事項について報告を出すように求められたとのことですが、レスリングに携わる者として、今後の推移に期待しています。また、日本レスリング界がより魅力的になり、さらに発展していくことを信じ、私自身もそうした環境の確立に協力してまいります。今回のことで、多くの方々から支援や励ましなどいただきましたことに対して、心より感謝申し上げます」

 また、伊調自身の選手としての活動にも触れて「現在、少しずつ身体を動かし始めておりますが、新しい練習環境のもとで身体と気持ちが整ったときに、皆様にお伝えできればと思っています」としている。