レスリングパワハラ問題4件認定で栄氏辞任 伊調の練習拠点に浮上したアノ大学

2018年04月07日 16時30分

 レスリング女子で五輪4連覇を達成した伊調馨(33=ALSOK)が日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワーハラスメントを受けていたと関係者が告発した問題で6日、日本協会は第三者の弁護士による調査終了を受けて都内で緊急理事会を開いた。栄氏は欠席したが、谷岡郁子副会長(63)を通じ強化本部長の辞表を提出し受理された。報告書は2010年、栄氏が伊調に対し「俺の前でよくレスリングができるな」と発言した件や、同年の世界選手権モスクワ大会で伊調を指導する田南部力コーチ(42)へ「伊調の指導をするな」と発言したことなど4件についてパワハラと認定。一方で告発状にある、12年ロンドン五輪後に伊調の男子代表合宿への参加を禁止したという件や、現時点で練習場の確保を妨害しているとした点は、事実と認定されないか、パワハラと認定されなかった。調査報告書は日本協会ホームページにもアップされた。

 福田富昭会長(76)は内閣府の調査結果を待ったうえで「栄氏に対する倫理規定に従った協会としての処分は追って行うことにします」と話した。関係者によれば、内閣府の聞き取り調査はすでに栄氏や協会幹部らにも行われている。新たな事実が発覚すれば、再び波乱が起こることになる。

 伊調はこの日、「まだ内閣府の調査が続いておりますので、最終的にはその結果を待ちたいと思います」などとコメントを発表。騒動発覚後、外に出られない日々が続いており、馳浩副会長(56)は「(伊調の関係者から)体を動かして練習がしたい。場所の確保の相談に乗ってほしいと言われました」と明かした。

 東京五輪を目指すかについては「次のことを申し上げるのはせんえつ」(同副会長)と話すにとどめたが、事態が落ち着き次第、練習を再開することになる。関係者によると、専修大などが候補に挙がっているという。栄氏の辞任で一つの節目を迎えたパワハラ問題だが、完全なる「解決」にはもうしばらく時間がかかりそうだ。