レスリングで五輪4連覇を達成した伊調馨(33=ALSOK)が、日本協会の栄和人強化本部長(57)にパワーハラスメントを受けていたと関係者が内閣府に告発状を提出した問題で、日本協会倫理委員会が依頼した弁護士3人による第三者委員の聞き取り調査に、栄本部長が応じていたことが関係者への取材で判明した。

 栄氏は体調不良のため女子ワールドカップ(3月)など活動を休養しているが、すでに3月中に都内でヒアリング調査を受けていた。伊調や告発関係者、複数の協会関係者ら主要人物への聞き取りも終えており、最終段階とみられる。

 日本協会は最終的な調査結果を受け、臨時理事会を開き対応を協議する予定。何らかの進展がありそうだ。