レスリングのジュニアクイーンズカップが1日、三重・サオリーナで開幕。五輪4連覇の伊調馨(33=ALSOK)が日本協会の栄和人強化本部長(57)にパワーハラスメントを受けたと関係者が内閣府に告発状を提出した問題で、告発状に伊調のコーチとして記載されている田南部力氏(42)が、長女で4月から日体大に進学した夢叶(18)らのセコンドを務め、公の場に姿を現した。

 夢叶は女子57キロ級に出場。初戦の準々決勝で臼池優月(早大)に父譲りのアンクルホールドでテクニカルフォール勝ちし、2日の準決勝に進出した。

 田南部氏は「動きが硬くてまだまだ良くない。でも、自分ならパンクしてしまいそうな難しい環境の中、緊張したと思うが、いいスタートが切れた」と安堵の表情。

 パワハラ問題について、すでに内閣府や日本協会の聞き取り調査を受けているが「お任せしているのでお答えすることはできません」と詳細は語らなかった。