レスリングの国別対抗戦・女子ワールドカップ最終日(18日、高崎アリーナ)、日本は決勝で中国を6―4で下し、4連覇を果たした。

 パワハラ問題で揺れる中、強豪・中国相手に攻めのレスリングで勝利を重ねた。初戦の50キロ級で、全日本女王・入江ゆき(25=自衛隊)がリオデジャネイロ五輪48キロ級銅メダリスト・孫亜楠(25)に5分14秒、フォールで圧勝。53キロ級では55キロ級の世界女王・奥野春菜(19=至学館大)がフォール勝ちで続いた。62キロ級に出場したリオ五輪金メダリスト・川井梨紗子(23=ジャパンビバレッジ)も勝利し、10度目の優勝に貢献した。

 笹山秀雄監督が「いろいろな状況がある中で、4連覇できてホッとしている。みんなが力を出してくれた」と話せば、川井梨も「日本の皆さんに日本のレスリングをしっかり見てもらえた。(栄氏に)しっかりやってきましたと報告したい」と安堵の表情だった。