パワハラ問題に揺れる女子レスリング 全勝で決勝進出

2018年03月17日 21時37分

 レスリングの国別対抗戦・女子ワールドカップ初日(17日、高崎アリーナ)、日本は1次リーグA組で3戦全勝し、18日の決勝に進出。4連覇へ王手をかけた。

 五輪4連覇の伊調馨(33=ALSOK)が日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワーハラスメントを受けていたと関係者が告発。日本中に大きな衝撃が走った。栄氏は体調不良で今大会を休養。レスリング界が大揺れとなる中、選手は底力を見せた。

 初戦のスウェーデン戦65キロ級には、栄氏を父に持つ希和(24=ジェイテクト)が出場した。異様な注目が集まり中傷も受け、一時は辞退も考えたが「自分が出て勝つのが最高の形だと思った」と出場を決意した。

 リードされながらも仲間の声援に後押しされ逆転で勝利すると、安堵から涙がこみ上げた。「父がいない中でも、父に教わったレスリングができたと報告したい」と胸を張った。

 この日、2戦2勝の五輪金メダリスト・川井梨紗子(23=ジャパンビバレッジ)は「私は(栄)監督に育ててもらい、五輪チャンピオンにしてもらった。監督がいなくても勝てるように育ててもらっているので、いつも通りのレスリングをした」と涙をこらえて話した。

 決勝の相手はB組全勝の中国。騒動の決着はいまだ見えないが、競技に集中し、日本女子伝統の強さを見せつける。