“霊長類最強女子”の強さは依然として継続中だ。レスリング男子フリー、男子グレコローマン、女子の3スタイル合同合宿が7日、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで公開された。

 選手兼コーチで参加している吉田沙保里(35=至学館大職)は自身の試合復帰について「まだいけるんじゃないかというところもあるし、トータルに考えると厳しいんじゃないかという思いもある。ただ、やるからには勝ちたいし(記念の)引退試合というのは許せない。しっかり考えていきたい」と熟考する構え。

 2016年リオ五輪以来、試合から遠ざかっているが、日本協会の栄和人強化本部長(57)は「吉田は今も強い。若手にも全部勝つ。選手に専念すれば(世界選手権や五輪に)出られるんじゃないかという強さがある」と絶賛。6月には世界選手権(10月、ブダペスト)代表選考がかかる全日本選抜選手権があり、12月の全日本選手権からは20年東京五輪の代表争いがスタートする。まずは自分の気持ちをしっかりと確認する。

 この日は平昌五輪日本代表公式ウエアを着て取材に応じた。「五輪、楽しみにしています。毎日見ますよ! 面白いんです。(小平)奈緒ちゃんも友達だし、(高梨)沙羅ちゃんも対談させてもらった。みんな悩む時期があり『どうしたらいいですか』と聞かれたこともある。私も負けて這い上がった経験がある。最後は気持ち。自信を持ってほしい」とエールを送った。