レスリング日本代表が来夏富士山登山トレへ

2017年12月25日 16時30分

23日の全日本選手権では五輪銀の太田(左)が世界王者の文田(右)を撃破した

 富士を制して世界一奪取だ。2020年東京五輪で金メダル量産を狙うレスリング日本代表が来夏に男女合同で富士山登山を行うことになった。

 日本協会・栄和人強化本部長(57)の発案で「来年7月、2年後に迫る東京五輪に向け、3スタイルで心を一つにしてみんなで日本一の頂点に立つ。そして世界制覇しようという気持ちを盛り上げたい」とぶち上げた。来年の世界選手権(ブダペスト)代表を中心に、トップ選手らが3776メートルの本格登山に挑む。

 日本レスリング界は今年、史上初の快挙に沸いた。世界選手権(パリ)で、男子グレコローマン59キロ級で文田健一郎(22=日体大)、男子フリー57キロ級で高橋侑希(24=ALSOK)、女子は48キロ級・須崎優衣(18=安部学院高)ら4選手が金メダルを獲得。日本史上初めて3スタイルを同時に制覇した。

 さらに国内の競争も激化。先週の全日本選手権(駒沢体育館)では、男子グレコ60キロ級でリオ五輪グレコ59キロ級銀メダルの太田忍(23=ALSOK)が文田を破って優勝し、女子50キロ級でも入江ゆき(25=自衛隊)が準決勝で須崎に勝ってV。世界一に輝いても、その地位が安泰とは言えないハイレベルな戦いが続いている。「文田と太田の争いはいいね。どんどん競り合ってほしい」(栄本部長)と、東京五輪での金メダル争いが国内で行われることは願ってもないことだ。

 これまでも女子は新潟・十日町市の山中で心身を鍛え、男子も長野・菅平高原で登山ランニングをするなど自然環境を利用した過酷な練習を行ってきたが、富士山登山は初めて。全体のレベルを上げ、自国開催の五輪で勝つためトップ選手全員に精神修行を課し、さらなる高みを目指す。