レスリングの全日本選手権2日目(22日、駒沢体育館)、女子59キロ級決勝で、リオデジャネイロ五輪金メダリスト・川井梨紗子(23=ジャパンビバレッジ)の妹・友香子(20=至学館大)が熊野ゆづる(19=日大)を3—2で下し初優勝した。

 世界女王の姉にマット脇で見守られ日本一に輝いた。「一緒に(全日本を)取ろうと話していたので、勝ててよかった。梨紗子は誰よりも気にかけてくれる。少しは恩返しができたかな」(友香子)と感慨深げだ。

 今夏の世界選手権に初出場したが8位でメダルを逃した。悔しさをバネに肉体強化に着手し、腕もひと回り太くなった。「梨紗子とは実力は天と地ほど差がある。姉妹でレスリングができることをプラスにかえて取り組みたい」と尊敬してやまない姉に少しでも近づくよう、さらに強化を積む。