【レスリング】リオ五輪金3人娘 登坂、川井、土性が最先端トレーニングで“無敵女王化”

2017年12月12日 16時30分

土性はケビン氏(右)からトレーニングで改善点を指摘された

 リオデジャネイロ五輪レスリング女子金メダリストの登坂絵莉(24=東新住建)、川井梨紗子(23=ジャパンビバレッジ)、土性沙羅(23=東新住建)と、今年の世界選手権を制した奥野春菜(18=至学館大)が11日、東京・六本木のジム「トータル・ワークアウト」でケビン山崎氏(66)から最先端トレーニングの指導を受けた。ケビン氏は世界女王たちに肉体強化のポイントを伝授。「無敵女王」への進化をアシストだ。

 4選手は20日に開幕する天皇杯全日本選手権(東京・駒沢体育館)に向けて、都内の最先端ジムで練習を行った。有名アスリートや格闘家を指導してきたケビン氏が直接指導。体のキレ、パワーを向上させ、タックルや防御に役立つ特別トレーニングで、日本一を決める大一番に備えた。

 登坂、川井、土性はリオ五輪前から指導を受けている。現在、左ヒザと左足首の負傷から復帰を目指す登坂は「科学的な練習はここでしかできないこと。力の入れ方などを感じられるようになった。全日本はケガもありギリギリまで分からないが、状況を見て頑張りたい」と力を込めた。

 川井と土性はリオ五輪に続き、今夏の世界選手権も制覇し世界大会を2連覇。安定した強さを見せている。その最強女王2人にも“肉体改造のプロ”から見れば改善すべきところがあるという。

「川井は左足の軸が右足より甘い。左に攻められると踏ん張りにくくなる。強化すれば攻撃も防御もより安定する。土性は骨盤の可動域が少ない。それでも今までぶっちぎってきてしまったが、可動域が広がれば、タックルも投げもキレと威力が増す」(ケビン氏)

 リオ五輪前から2人を知るとあって、良い点、強化すべき点を細かく理解している。「今、すでに80点だけど、100点になるように取り組む。今まで以上に強いライバルが出てくる可能性だってありますからね」(ケビン氏)と目指すは「無敵女王」の座だ。

 川井は「レスリングに生きるトレーニング。力の入れ方を教えてもらってためになります」と手応え十分。土性も「感覚でやっていた練習もここでは細かに教えてもらえる。意識するところが使えている」と効果を口にする。

 4人を至学館大で指導する日本レスリング協会・栄和人強化本部長(57)は「吉田沙保里もここに来て、挫折しそうになり、泣きそうになりながら強くなった。メニューは至学館大に持ち帰ってやっている。こういう練習は、選手も意識が変わるんですよ」と精神的な効果も強調。2020年東京五輪での金メダル独占につながるか。