【レスリング女子】復帰戦Vの登坂絵莉 新ルールは“強い味方”

2017年09月25日 16時30分

試合後、栄氏(中)と握手する登坂。左は55キロ級の世界女王・奥野春菜

 無尽蔵のスタミナで新ルールも克服だ。レスリングの全日本女子オープン(24日、静岡・三島市体育館)の53キロ級で、リオデジャネイロ五輪48キロ級金メダルの登坂絵莉(24=東新住建)が優勝。昨年8月のリオ五輪以来、約1年1か月ぶりとなる復帰戦を飾った。

 今年1月に左足親指を手術。迎えた久々の実戦で、全3試合でテクニカルフォール勝ちを収めた。「手術したころは先が見えなくてどうなるのかなと思ったが、マットに立ててうれしかった」と笑顔を見せた。日本協会の強化本部長で練習拠点の至学館大・栄和人監督(57)も「登坂は毎日先が見えなくて泣いていた。ホッとしました」と安堵の表情だ。

 次の舞台は年末の全日本選手権(駒沢)。最軽量級の50キロ級には登坂や今年の世界選手権48キロ級覇者・須崎優衣(18=エリートアカデミー)ら実力者が集結する。

 試合はこれまでの1日から新たに2日間で行われ、前日計量から2日間の当日計量(2019年まで2日目は2キロオーバー可)に。試合当日はどれだけ増えても良かった前日計量に比べ、調整が厳しくなる。登坂は減量が軽く済むほうではないが、それでも栄氏は当日計量に向いていると見る。

「減量はスタミナがある選手が有利。初日に増えてしまっても、初日の試合後にまた落とせるスタミナがあれば何の問題もない。絵莉は練習量はピカイチ。スタミナ豊富です」とタフさが役立つという。

 手術後も左足親指の痛みは完全には消えていない。今後も試行錯誤が続くが、登坂は「今ある状況を受け止めた上でやっていき、私が東京五輪に出たいと思っている」ときっぱり。信念を貫き、五輪2連覇を目指す。