【レスリング世界選手権】苦労人・鈴木博恵75キロ級で銅「思いが詰まった重いメダル」

2017年08月24日 16時30分

 苦労人・鈴木博恵(30=クリナップ)が4度目の世界挑戦で悲願のメダルを獲得した。女子75キロ級3回戦でトルコ選手に1―6で敗れたものの、敗者復活初戦でドイツ選手に2―1で勝利。3位決定戦では4点タックルが炸裂し、6―0で完勝した。「ずっとメダルが欲しいと思っていました。今までの自分の思いが詰まった重いメダルだと思います」と涙を浮かべた。

 2016年リオデジャネイロ五輪の代表最有力候補だったが、前年の世界選手権前に左ヒザ前十字靱帯断裂で全治7か月の大ケガを負い、リオ五輪出場も逃した。昨年12月の全日本選手権で優勝し引退を考えていたところ、周囲は続行を勧めた。何より「練習に行くと楽しかった」とレスリングが好きだった。再びアスリートとして前に進む道を選んだ。

「今まで敗者復活戦に回る経験をたくさんしてきたから3位決定戦で勝てたと思う。負けても落ち込むことなく、気持ちを切り替えてマットに上がれることができた」。今までの経験があったからこその銅メダルだ。19日に誕生日を迎えたばかり。30歳の大ベテランは「今回3位になったことで、ちょっとは東京五輪も見えたかな」と笑顔を見せた。