【レスリング世界選手権】向田真優が壮絶決意「男の体になる」

2017年08月21日 16時30分

金メダルの期待がかかる向田(右)と須崎優衣

 レスリングの世界選手権(フランス・パリ)が21日に開幕する。金メダルを量産してきた女子は、長年最強軍団をけん引した吉田沙保里(34=至学館大)、伊調馨(33=ALSOK)が不在。2020年東京五輪を目指す若手が出陣する。なかでも金メダルの期待が高い53キロ級・向田真優(20=至学館大)に注目。気合十分の新星を直撃した。

 ――去年、非五輪階級の世界選手権(55キロ級)で優勝し、満を持して53キロ級に挑戦する

 向田:去年の55キロ級は五輪に出た選手はいなかったが、今回は出ている。しっかり優勝して次の大会にいい流れでつなげたい。楽しみです。

 ――筋力トレーニングで上半身を鍛えてきたが

 向田:栄(和人)監督に「女の体だったら勝てない!」と言われたんです。「男の体を目指そう。絶対に変わろう」と思いました。力が強い外国人選手に力負けしたくない。あと、最後の勢いで負けないように。そのためには普段の生活から変えないとだめ。スクワットをやっていた時間をすべて上半身の強化に充てました。毎日ロープ登りやダンベルでアームカーブをしました。

 ――ピンクが大好きで女の子らしい向田選手が筋力ムキムキの「男の体」とは壮絶な決意だ。効果は

 向田:スパーリングの回数をこなしても前に比べ腕が張らなくなった。ロープも足を使わずに往復できるようになりました。

 ――「(同じ階級の)吉田沙保里の後継者」と注目されているが

 向田:本当に申し訳なくて。本当にすごい方なので。沙保里さんは何でもできるんです。自分は投げとかすごくヘタで。私も技術面でも上手になりたいです。期待されている以上は応えられるように精一杯頑張りたいなと思います。

 ――持ち味は?

 向田:私は全然器用じゃないですが、練習をこれだけやってきたから大丈夫という気持ちを自信にしてきた。一日一日を大切にして、誰よりも努力したら勝てることを至学館大で学んだ。習ってきたことを世界で出せるようにしたい。最終的に、東京五輪で金メダルを取ってこれまでお世話になってきた方すべてに恩返しをしたいです。