リオ五輪レスリング女子48キロ級金メダリストの登坂絵莉(23=東新住建)が、五輪後初の実戦で圧勝を狙う。

 1月に左足親指の手術を受け、6月の全日本選抜選手権を欠場。世界選手権(21日開幕、パリ)出場を見送ったが、9月24日の全日本女子オープン(静岡・三島)で約1年1か月ぶりに実戦復帰することになった。「栄(和人)監督から、年末の全日本選手権前に試合に出ておいたほうがいいとアドバイスされ、決めました。海外も考えましたが、移動など時間がもったいない」と国内大会で復帰の意図を明かした。

 今大会は53キロ級にエントリー。しかし「48キロでやっていくなら、感覚をつかむためにも50キロに落とせと(栄監督に)言われている」と、実際は50キロの体重で53キロ級に出場する。減量、試合は五輪以来で「楽しみな気持ちがある。あまり接戦をしていたら全日本で勝つのは難しくなると思う。圧倒的にしっかりと勝ちたいと思う」と、金メダリストの底力を見せつけるつもりだ。

 左足親指もこれまで3週間に1回は痛み止めを打っていたが「今は(最後に注射を打ってから)1か月と10日ぐらいたっているが、痛みがなく、まだできる。良くなっている感覚がある」と状態も上向き。11日には茨城・大洗サンビーチで行われた全日本ビーチ選手権で選手を激励。焦らず着実に再び世界を目指す。