20年五輪招致へ カギは日仏同盟

2013年01月10日 16時00分

 2020年五輪・パラリンピックの東京招致委員会は8日、前日に国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルの内容について東京都庁で記者会見。9月7日の開催地決定に向け「招致レースはこれからが正念場」と同委員会会長の猪瀬直樹都知事(66)は気を引き締めた。マドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)に勝てるのか。カギを握るのがフランスの動向だという。

 

 会見には招致アンバサダーのレスリング五輪金メダリストの吉田沙保里(30=ALSOK)らも出席して、東京五輪をアピール。ただ、五輪招致の海外専門ウェブサイト「ゲームズ・ビッド・コム」の評価では、60・20ポイントのイスタンブールが1位で、東京(59・92)、マドリード(55・10)がこれに続く。最終的にはIOC委員の投票で決まるが、東京側では以前からこんな声が上がっている。

 

「1924年五輪を開催したパリが100周年の24年開催を望んでいる。20年が欧州になったら、24年はほかの大陸になるだろう。そこで20年はフランスに東京を推してもらい、次に東京がパリに協力するという関係ができれば」(招致委幹部)

 

 東京が負ければパリも危ないという状況で“日仏同盟”を組もうというのだ。投票権のない会長と候補都市のある国の委員を除くと、IOC委員は現時点で97人。うち37人を占める欧州は大票田。2票持つフランスが他国も引き連れてくれば東京に追い風が吹く。

 

 招致委関係者は「当然、フランス語圏の支持も呼びかけていく」。とはいえ、開催地を決める9月のIOC総会では会長選も行われる予定。役員ポストと開催地投票の取り引きもあり得る「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」(石原慎太郎前都知事)の世界だけに、予断を許さない。