リオデジャネイロ五輪レスリング男子グレコローマン59キロ級銀メダリストの忍者レスラーこと太田忍(23=ALSOK)が“忍者ダイエット”でライバルにリベンジする。15日、羽田空港からキューバ遠征に出発。現地では国際大会出場と合宿を行う。前日までは沖縄合宿でハードな練習を行い「きつすぎて体重が落とせなかった」ため、8キロオーバーで出発の日を迎えた。

 出発前に1時間体を動かし、水分を抜いてすぐに約2・5キロの減量。それでも試合まで残り3日で6キロ近い減量が必要になるが、太田は「3日で6キロなら余裕です。食事も少しは食べますよ」とニヤリ。一般人には想像もつかないミラクル減量で試合に臨むという。

 今回最大の目的は、リオ五輪決勝で敗れたイスマエル・ボレロモリナ(25=キューバ)へのリベンジだ。ただ、現地からの情報が錯綜しており、チームに知らされているのは会場、ホテルの名前と住所だけというサバイバル遠征になっている。

 ボレロモリナが出場してくるかどうかも不明だが、太田は「ボレロモリナとやりたいですね。試合に出なくても、練習には出てくるでしょう。腕取りを決めてやりたい。それにキューバはグレコ王国。みんな強いと思うので、アウェーでもどんどんいきたい」と意欲を燃やした。