吉田沙保里「至学館大副学長」就任で栄監督がボヤキ節

2016年11月02日 11時24分

副学長に就任した吉田(中)は谷岡理事長(左)に笑顔で迎えられたが、栄監督の胸中は…

 至学館大学(愛知)は1日、レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里(34)が、同日付で副学長に就任したことを発表した。担当は学生支援や広報、渉外などとなる。卒業生としては“大出世”だが、これに複雑な思いをしている人も…。

 創立111周年。11月1日午前11時1分と「1並び」に合わせて就任。この日会見した吉田は「レスリング一筋でやってきたことを、学生たちの手本になるように伝えていくことが私らしいやり方かな、と思っています」と話した。

 2004年のアテネ五輪のころから吉田を要職として迎える構想を持っていたという谷岡郁子理事長(学長も兼務)は「運動部の主将やマネジャーにリーダーシップを教えてもらいたいし、レスリング部のコーチも本人が望むなら。将来的には授業を持つ可能性もある」と、多岐にわたる活躍を期待している。

 もっともレスリング部監督の栄和人監督(56)は「教え子が(役職で)私を超えて、すごく複雑な思い。どう呼んで、どう接触したらいいのか戸惑っています」と複雑な表情を浮かべている。

 吉田には副学長として執務用の個室が与えられるが「私より立派なんですよ…」(栄監督)。さらには伊調馨(32=ALSOK)も引き合いに出し「教え子が2人も国民栄誉賞を取って、なぜ私は置いていかれるのか…」とのボヤキ節のオンパレードで笑いを誘った。

 なお吉田は東京五輪について「もちろん出たい気持ちはある」とした一方で、14連覇がかかる来夏の世界選手権(フランス・パリ)や、その選考会となる全日本選抜選手権については「わからない」とし、今後の出場試合については明言しなかった。

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