スケートボード西村碧莉 世界へ翔ぶ15歳の素顔

2016年10月23日 10時00分

西村碧莉

【東京beautyニューフェース(3)】2020年東京五輪で新たに実施される4競技のヒロインに迫る好評連載「東京beautyニューフェース」の第3回は、スケートボードでメダル獲得の期待がかかる西村碧莉(にしむら・あおり=15、ムラサキスポーツ)の登場だ。中学3年生ながら世界の舞台で活躍する“美少女スケートボーダー”の素顔とともに、本紙読者にはなじみが薄いであろうスケボーの魅力も知っていただこう。

 

 ――始めたきっかけは

 

 西村:小学校2年生のときに、母の友達の息子さんに「スケボーを教えてもらうスクールがあるよ」と誘われたことですね。一緒にスクールを受けて、スケボーをする楽しさを知ってハマりました。

 

 ――恐怖心はなかった

 

 西村:怖いですよ。でも周りの友達と滑るのも楽しかったし、新しい技をやって成功したときの達成感のほうが上回りました。もちろん最初は自分の思うようにいかなくて、やめたいとか思ったこともありましたけど、やっていくうちにできてくるので、そうすると楽しくなるんですよ。

 

 ――スケボーは東京五輪で新たに実施される

 

 西村:(追加種目候補になって)決まったらいいなというのは心の中にありました。正式に決まって率直にうれしかったですね。五輪種目になったことで、どういう競技なのか見てもらえると思う。いろんな人に知ってもらう機会になると思いますので、おもしろさとか知ってもらえたらうれしいですね。

 

 ――リオ五輪で印象に残った競技は

 

 西村:レスリングです。吉田(沙保里)選手が銀メダルになってしまったシーンが印象に残っています。銀メダルでもすごいのにみんなに謝っていたのが印象的でした。

 

 ――東京五輪では自分もそういう立場になるかも…

 

 西村:五輪は日の丸を背負って出るのですごいプレッシャーもあると思います。まだどんなものかわからないですけど、それをいかにいい方向に変えられるかが大事になると思います。

 

 ――プレッシャーに強いほうか

 

 西村:自分ではそういう認識はないですね。試合は緊張しますし、足が震えていると感じるときもあります。でも滑っていくうちにうまくいくと、それが楽しくなってきて緊張を忘れられます。そうなって、練習ではできなかった技ができたこともあります(笑い)。

 

 ――練習はどれくらい

 

 西村:ほぼ毎日(ムラサキパーク東京で)やっています。平日はパークが終わる午後9時45分まで滑っている日もありますね。うまい男の子に教えてもらったり、父に教えてもらってます。父はプロではないので、トッププロのDVDを見て動きを勉強して、こうしたほうがいいとかアドバイスをもらってます。

 

 ――習得しようとしている技はあるか

 

 西村:たくさんあります。技に限りはないので。当面は、板を回転させる「トレフリップ」(※)という技ですね。それをできる女の子は少ないので、しっかり自分のものにしたら強みになるので頑張っています。

 

 ――普段の学校生活は

 

 西村:普通に楽しんでいますよ。勉強は苦手です(笑い)。でも、英語だけはこれから頑張って勉強しようと思っています。将来のため? そうですね。もし東京五輪に出場できて、それが終わったらアメリカを拠点にしたいと思っています。海外のほうがいろんな刺激を受けられるし、うまい人とセッションしたり、コミュニケーションを取れると思うので。

 

 ――趣味は

 

 西村:(人気ダンス&ボーカルグループの)「GENERATIONS(fromEXILETRIBE)」というグループが好きで、ライブとかたまに行ったり、グッズを集めたりしてます。ダンサーの佐野玲於さん(20)が好きです。好きなタイプもそんな感じです。中身も大事ですけど、見た目も重視してますね(笑い)。

 

【※】トレフリップとはボードに乗った状態でジャンプしたときに、ボードを横に360度回転させると同時に、縦にも360度回転させて着地する技。「360キックフリップ」という呼び方もある。

 

☆にしむら・あおり=2001年7月31日生まれ。東京都出身。8歳でスケートボードを始める。14、15年のAJSA(日本スケートボード協会)全日本レディース優勝。今年から海外の試合にも参戦。6月に初出場した「Xゲーム」で8位。今月には世界最高峰スケートボードコンテストであるストリートリーグ最終戦「スーパークラウン世界選手権」に出場し、5位に入る健闘を見せた。

 

 ◆見どころはダイナミックな空中技=スケートボードは米国を中心に発展し、若者に人気の競技だ。東京五輪では、男女別に「パーク」と「ストリート」の2種目が行われる。「パーク」は、斜面が設置された「コンビプール」と呼ばれるコースを滑走し、スピードやジャンプ、回転技を競うもので、ダイナミックな空中浮遊などが見どころだ。「ストリート」は街中にあるような坂や階段、手すりを模したコースを使用し、障害物を飛び越える際に技を繰り出していく。ジャンプ時にボードを足で一回転させて再び飛び乗るなど、バランス感覚を要求される技をいかに決められるかがポイントになる。どちらも採点競技で、いかに難しい技を正確に繰り出せるかが高得点への近道だ。どのような形で予選会などを行い、代表選手を決定するかについては、現段階で検討中。