小池百合子東京都知事(64)が24日、ブラジル・リオデジャネイロから帰国。五輪旗を持って羽田空港に降り立った。

 全日空機から降りるとタラップで五輪旗を何度も振った小池知事が持ち帰ったのは、旗だけではなかった。

 帽子をかぶり、薄いベージュのスーツの下には赤いシャツという日の丸スタイル。そのままオリンピックフラッグ到着歓迎式に出席し「(2020年東京五輪)開催の機運盛り上げを加速させる。私もその先頭に立ちたい」と、同時に帰国したレスリング女子53キロ級銀メダルの吉田沙保里(33)ら選手や関係者を前に意気込んだ。

 閉会式では日本をアピールするため着物で参加したことが話題になった。「やはりここは日本を世界に広げるために、少なくとも10億人があのシーンを見るそうなので『着物でなくちゃ』と。残念ながら大変な雨が降りまして、ずぶ濡れになりました。(旗だけでなく)風邪もリオから持って帰りました」と振り返った。

 前回の東京五輪は1964年。「50年間プラスアルファで日本は人口増、高度成長から全く新しい時代に入っている。そのための五輪旗をリオから持ち帰り、責任を感じている。将来の東京、日本をつくるという意味では、描きがいのある青図を実行していきたい」と改めて責任の重さを痛感していた。