リオデジャネイロ五輪レスリング男子フリー65キロ級3位決定戦でのモンゴルコーチの“パンイチ抗議騒動”で、あの人の動向が注目されている。

 試合に敗れたガンゾリグのコーチが、判定に抗議するため服を脱いでパンツ一枚になる珍事が起きたのは記憶に新しい。この前代未聞の行為に対し、世界レスリング連合(UWW)はモンゴルの国際大会への出場停止処分を検討。当該選手、コーチだけではなく、国全体への処分になる可能性もある。

 この騒動に敏感に反応したのが、同国レスリング協会の名誉会長を務める大相撲の元横綱朝青龍氏(35)だった。レフェリングに対する不満をツイッターで爆発。「Goodbye my all wrestling family! Good luck!」と英語で投稿し、レスリング界との決別を示唆した。

 現時点で辞任の正式発表はない。怒りに任せた投稿なのか、決定事項なのかも不明だ。試合終了10秒前までリードしながらも、逃げ回ったことで反則を取られての逆転負けで銅メダルを逃したとはいえ「さすがに今までパンツ一丁での抗議は見たことがない。品位に欠ける行いが世界に広まってしまった」(レスリング関係者)と、競技全体へのイメージダウンを懸念する声もある。

 名誉会長には、名誉回復に努めるという選択肢はないのだろうか…。