【レスリング】樋口、高谷がメダル取りへ男子レスリング初の高地トレ

2016年07月01日 12時01分

樋口黎(左)と高谷惣亮

 リオ五輪に臨むレスリング男子フリースタイル57キロ級の樋口黎(20=日体大)と74キロ級の高谷惣亮(27=ALSOK)の2人が7月に長野・菅平高原と岐阜・濁河(にごり)温泉で初の高地合宿を行うことになった。

 濁河は標高1700メートルで文部科学省指定の高地トレーニングエリア。1200メートルの菅平で高地に慣れたあと、一段階高い濁河に上がり心肺機能を高める。競泳やマラソンでは盛んに行われるが、レスリングでは初。和田貴広フリー強化委員長(44)は「初めての試みだが、自分の経験から考えてもいい効果が出る」と説明した。

 和田委員長が現役のころ、ロシアの北カフカスにあるキスロヴォツクで同国代表チームの高地合宿に参加した。1500メートルの環境で約3か月間練習し、2000年シドニー五輪予選を全勝で突破した。「体が動くし、試合で疲れたとしても、その時には相手のほうがバテバテだった。山から下りて1か月以内なら力が発揮できる。前例がないとしてもやる価値は大きい」(和田委員長)。ロシアや米国などのレスリング強豪国も練習に取り入れているという。

 戦後の五輪では連続してメダルを取り続けている男子の伝統をつなぐためにも、新たな手法で攻めに出る。