レスリング伊調 技の引き出し無限大

2016年06月16日 16時00分

伊調はリオ五輪最後の実戦にこぶしを握った

 リオ五輪レスリング女子58キロ級代表の伊調馨(32=ALSOK)が、一段階上のレスリングでライバルを翻弄する。

 

 五輪前最後の実戦となるポーランド・オープン出場のため15日、成田空港から出国。1月のヤリギン国際で13年ぶりの敗戦を喫して以来の試合に向け「楽しみな気持ち。1月にいいきっかけを与えてもらったので、反省を生かして自分のレスリングができればいい」と笑顔で話した。

 

 女子史上初の五輪4連覇を阻止するため、海外のライバルたちは国際大会のたびに伊調の動きをすべて録画し、徹底的に技を研究。しかし、伊調の向学心はライバルの上を行く。

 

 伊調の趣味はイランやロシアなど男子の世界トップ選手の動きをDVDで学習し習得すること。技のバリエーションは増え続けている。強くなるためでもあるが「基本的な両足タックル、ハイクラッチ、片足タックルの3つの攻撃だけでも勝てると思う。でも、違う入り方や技を出すと、相手も『これもできるのか』と思われる。引き出しは多いほうがいい」(伊調)。ライバルはさらに“伊調研究”をせざるを得なくなるのだ。

 

 今回は「ポイントを与えず、攻めにこだわる」と完璧な試合を目指す。「帰国後、自分自身にいい得点をつけられれば」とやる気十分だ。