レスリング・太田“忍者”から正統派回帰

2016年06月09日 16時00分

 レスリングのリオ五輪男子グレコローマン59キロ級代表の太田忍(22=ALSOK)と66キロ級代表の井上智裕(28=三恵海運)が8日、ポーランド遠征に出発した。3月のアジア予選で2012年ロンドン五輪55キロ級金メダルのハミド・ソリアン(30=イラン)に勝ち、五輪切符をつかんだ太田は「欧州勢のタイミングや技の感覚をつかみ、五輪で勝つための遠征にする」と意気込んだ。

 

 太田は海外で「忍者レスラー」と呼ばれるほど素早く軽快なレスリングが特徴。ゴツゴツと相手と体を合わせて力比べをするような典型的なグレコローマンとはタイプが異なる。

 

 しかし五輪に向け攻撃の幅を広げるため、グレコらしい腕取りや俵返しといったスタンダードなレスリングも強化してきた。今回の遠征では「腕取りや俵返しも試してみたい。『太田はスタンダードなグレコもできるんだ』と思わせたい」(太田)と、本物の忍者ばりに“変身”した姿を見せるという。一躍メダル候補に名乗りを上げたことで研究されるが、新しいスタイルでけむに巻くつもりだ。

 

 遠征は約2週間の日程で、複数の国が参加する合宿にも参加する。五輪メダル獲得へ、貴重な経験を積む。