そんな高谷のトレードマークはきれいに整えられた長髪。まつげにかかるほどで、単髪が主流のレスリング界では異彩を放っている。「一番は自分が気持ちいい状態で練習したいんですよ。自分がイケてるというか、よく見せたい」と笑う一方で、高谷ならではの主張も込められる。

「『レスリングは坊主』っていう泥くさい印象がすごいある。そうじゃないんだよって。払拭したいんです」。散髪の際は美容師に写真を提示するこだわり。かつては俳優の水嶋ヒロ(32)、現在はダンス・ボーカルユニット「三代目J Soul Brothers」の“ガンちゃん”こと岩田剛典(27)をマネている。

 すべては、レスリング界のイメージ一新と底辺拡大を望んでのこと。最近は個性的な髪形の子供が増えており、高谷も「坊主にする必要はないぞ~」と大歓迎。リオ五輪では戦いぶりはもちろん、高谷の“勝負ヘア”からも目が離せない。