【ネバダ州ラスベガス12日(日本時間13日)発】レスリング世界選手権最終日(オーリンズ・アリーナ)、日本男子はグレコローマン、フリースタイルともに、この大会でのリオデジャネイロ五輪出場枠の獲得を逃した。1991年に世界選手権が五輪予選を兼ねるようになって以来、初の失態だ。

 この日まで全滅の男子は、最後のフリー3階級で枠の確保を目指した。

 しかし、昨年銀メダルの74キロ級・高谷惣亮(26=ALSOK)は2回戦でロシア選手にテクニカルフォール負け。昨年5位の57キロ級・高橋侑希(21=山梨学院大)も4回戦でモンゴル選手に接戦の末、1―2で敗れた。

 125キロ級の荒木田進謙(27=警視庁)は敗者復活2戦目で、同じくモンゴル選手に1点差で屈した。

 栄和人強化本部長(55)は「最悪、非常事態」と話し、責任を取る形で、日本レスリング協会・福田富昭会長(73)に進退を委ねる考えを表明した。