レスリングの明治杯全日本選抜選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)2日目(17日、駒沢体育館)、女子65キロ級決勝で森川美和(22=ALSOK)が今井海優(23=自衛隊)を8―1で下し2連覇。世界選手権(9月、セルビア)代表に決まった。

 力の差を見せ優勝したが、試合後に語ったのは反省の弁。「全試合をテクニカルフォールで勝ちたかったし、もっとポイントを取れる場面もあったのに逃してしまった」と自分に厳しく語った。

 2024年パリ五輪に向け、年末の全日本選手権から五輪階級の68キロ級に上げる予定。「昨年の世界選手権は銀メダルだったので、今年はしっかり金メダルを取って12月にぶつけられたら」と、力を込めた。

 今春から指導を受ける五輪4連覇の伊調馨と同じALSOKに入社した。「自分なんかでいいのかな、と思うが、少しでも偉大な先輩に近づけるよう頑張りたい」と意欲を燃やす。もう一人の憧れはバドミントン男子の桃田賢斗(NTT東日本)。東京五輪前に一緒に撮ってもらった写真は携帯電話のホーム画面に設定してある。「自分を認知してもらえるように頑張りたい」

 五輪や世界で活躍する先輩たちに続くつもりだ。