【レスリング世界選手権】女子53キロ級金の藤波朱理 〝V想定〟英語インタビュー披露

2021年10月07日 11時00分

日の丸を掲げる藤波(日本レスリング協会提供)
日の丸を掲げる藤波(日本レスリング協会提供)

【ノルウェー・オスロ6日(日本時間7日)発】レスリングの世界選手権5日目、女子53キロ級で藤波朱理(17=三重・いなべ総合学園高)がモルドバ選手をテクニカルフォールで下し、金メダルを獲得。今大会、全試合無失点でテクニカルフォール勝ちという圧勝劇で最強女子高生が衝撃の世界デビューを果たした。50キロ級でも吉元玲美那(21=至学館大)が初出場で金メダルを獲得。日本女子は東京五輪代表が不在のなか、若手が強さを世界に見せつけ、2024年パリ五輪へ好スタートを切った。

 試合開始直後から、いとも簡単に得点を重ねていった。相手の懐に入り足首を取って倒すなど鋭いタックルで圧倒。2分14秒であっさりと料理した。これで今大会全試合で無失点、テクニカルフォール勝ち。世界レスリング連合の公式中継実況解説も「なんと素晴らしい。私が今まで見た中で一番のテクニシャン。しかもまだ17歳だ!」と大絶賛した。

 インタビューでも大物の予感だ。各海外メディアも藤波に興味津々。矢継ぎ早に英語で質問を飛ばすと、表情一つ変えず、堂々と「最高の気分です。家族、友人、仲間に感謝したい。決勝はとても興奮しました」と英語で答えた。

 天性の“トップアスリート”気質の持ち主だ。名門いなべ総合学園高レスリング部で監督を務める父・俊一さんは「小さい頃から社交的で負けず嫌い。期待をプレッシャーではなく、うれしいと感じるタイプです」と愛娘を分析。英語インタビューについても「優勝したらインタビューには絶対に英語で答える」と、英語の先生と猛練習し、この日に備えていた。

 長い手足を生かしたタックルと、抜群のレスリングセンスで他を圧倒し、2017年9月から国内外で無敗。「パリ五輪期待の星」と呼ばれている。若さに注目が集まっても、藤波本人は「レスリングへの思いや、考えてきた時間は劣っていないと思うので、自信を持って戦えた」と気後れする様子はまったくない。

 東京五輪では同級で向田真優(24=ジェイテクト)が優勝。大先輩がパリへの最大のライバルとなるが「強くて、小さいころから憧れの選手ですが、パリに行くのは絶対に自分だ、という強い気持ちを持って、戦う時がきたら勝ちたい」と高らかに勝利宣言。

 今後が楽しみな選手がまたレスリング界に登場した。

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