【ノルウェー・オスロ3日(日本時間4日)発】レスリングの世界選手権2日目、男子フリースタイルで非五輪階級の61キロ級3位決定戦が行われ、長谷川敏裕(25=日体ク)はモンゴル選手を12―1のテクニカルフォールで下し、銅メダルを獲得した。日本勢で今大会初のメダル。

 序盤は攻めあぐね劣勢。セコンドについた2008年北京五輪銀メダリストの湯元健一コーチに「ずっと攻めろ! 横から攻めろ!」とゲキを飛ばされ、相手の懐に飛び込んだ。足首を取り相手を倒して2ポイントを先制。勢いに乗ると、第2ピリオドも面白いように得点を重ね、5分34秒で勝利を決めた。

「自分のイメージ通りにできたかなと思う。テクニカルで勝つという強い気持ちで挑めたかな」と試合を振り返った。

 今大会は3試合を戦い進んだ準決勝でロシア選手に敗戦。気持ちを切り替えて銅メダルマッチに臨んだ。「自分でも3番以内に入るとは思っていた。本当は一番になりたかったので悔しさ半分うれしさ半分という感じ」と正直な気持ちを語った長谷川。「パリ五輪に向け、ベースアップしたい」と飛躍を誓った。