日本スポーツ界に「イスラム国」事件余波

2015年02月13日 16時00分

【スポーツ情報局】

 デスク:ようやく過激派「イスラム国」による邦人人質殺害事件の衝撃が収まってきたな。

 五輪担当記者:何を言っているんですか。「イスラム国」は日本のスポーツ界にも大きな影を落としています。レスリングは今月予定していたイラン遠征を中止。卓球は中東で開催される大会への選手派遣を断念しました。日本フェンシング協会では「イスラム国」対策として欧州遠征中だった太田雄貴(29=森永製菓)らに空港で日の丸を隠したり「JAPAN」のウエアを着ないなどの異例の指示を出しています。

 デスク:確かに「イスラム国」は今後も日本国民へのテロを続けることを予告したからな。

 記者:特にレスリングは中東地域で盛んな競技ですから、影響は大きいです。5月にはカタールでアジア選手権がありますが、日本レスリング協会幹部によれば「まだ、時間はあるので情勢を見たい。ただ、世界選手権出場枠も関係するので、出なければならないだろう」とのことでした。

 デスク:その世界選手権(9月、米国)は来年のリオ五輪の出場枠にも関わってくるしな。

 記者:そうなんです。誰かが大会に出ないと、最大目標のリオ五輪出場に関係してきますから。前出の幹部は「その時はカタールがきっちり安全面を確保してくれると思う」と安全の徹底を求めるつもりですが…。

 デスク:レスリングに限らず、選手側としてはリオ五輪へ向け強化のためにも海外遠征を続けたいところだからな。安全対策との兼ね合いで各競技団体は難しい対応を迫られるな。