レスリング女子57キロ級決勝(幕張メッセ)で、川井梨紗子(26=ジャパンビバレッジ)はクラチキナ(ベラルーシ)を5―0で下し、2016年リオデジャネイロ五輪63キロ級に続く大会連覇を果たした。また、62キロ級を制した妹の友香子(23=ジャパンビバレッジ)とともに、夏季五輪では日本史上初となる姉妹金メダルも達成した。

 東京の舞台で、快挙づくしの勝利だ。序盤から組み手で優位に立ち、勝機を逃さずポイントを重ねた。クラチキナの反撃もかわし、逆にポイントにつなげる、まさに女王の試合運びを見せた。

「昨日、友香子にあんな試合を見せられたらやるしかないと思った。こんないい日があっていいのかなと。このために、長い間いろんな思いを重ねて頑張ってきた。いい日です」と満面の笑み。絶対に負けられないプレッシャーを抱えてきたが、「プレッシャーが応援になると私は信じていた」とすべてを力に変え、最高の結果を残した。