レスリング男子フリー57キロ級では、高橋侑希(27=山梨学院大職)が1回戦で第1シードの強豪を撃破したが、2回戦でまさかの敗退。4大会連続で続く日本最軽量級の表彰台を逃した。「小さい頃からの夢、金メダルがついえてしまった」と涙を流した。

 また、男子フリー86キロ級では、3大会連続出場でメダル獲得を目指した“タックル王子”こと高谷惣亮(32=ALSOK)が初戦敗退。試合2日前の練習で、肋軟骨を損傷するハプニングがあったが「そんなのは結果を左右しない」と言い訳にしなかった。

 32歳のベテランながら、重量級で世界と対等に戦ってきた怪物。今後については「王子らしく、明るくポジティブに。年末には全日本選手権もある。日本レスリングを引っ張るだけ引っ張って、バトンタッチしたい」と前を向いた。