東京五輪のレスリング女子68キロ級1回戦で、リオデジャネイロ五輪69キロ級金メダルの土性沙羅(26=東新住建)はタミラマリアナ・ストックメンサ(米国)に敗れ、五輪2連覇を逃した。

「五輪があるかないか分からない状態で、開催していただけたことに感謝してマットに上がった」という土性だったが、相手のパワーと積極的な攻めに苦戦を強いられた。最後は警戒していたタックルからアンクルホールドを決められ、テクニカルフォール負けした。

「タックルに入られたら切ることが難しいくらい力が強い選手だった。タックルに入られないように意識してやっていたんですけど、強かったです」

 2大会連続金メダルの夢は消えたが、ストックメンサが決勝に進めば、敗者復活戦から銅メダルのチャンスが浮上する。「そこは祈って待つしかないかなと思います」とした上で「(5年間)たくさんの方に支えていただいてマットに上がることができた。まだどうなるか分からないですけど、敗者復活戦に回れたら死に物狂いで戦いたいと思います」と前を向いた。