レスリング女子の東京五輪68キロ級代表の土性沙羅(26=東新住建)が、2016年リオデジャネイロ五輪に続く2連覇を目指している。

 4月のアジア選手権(カザフスタン)に出場を予定していたが、新型コロナウイルス禍の影響により派遣が中止。2020年3月の代表決定プレーオフ以来の貴重な実戦の場がなくなった。

 五輪に向けて試合勘が心配される中、19日にオンライン取材に応じた土性は「スパーリングや海外の選手のビデオを見て、どういう技をしてくるのかを自分なりに考えたりコーチと話したりして練習している」と、それを補う調整を進めてきた。

 五輪が1年延期なったことによる、モチベーションの維持などに不安を覚えたというが「ケガが多かったので、しっかり治してパワーアップして五輪に出れるというチャンスと切り替えてやってきた」とポジティブ思考に切り替えた。

 リオ五輪後に左肩や左ヒザの負傷を経験したが、それを乗り越えての自身2度目の五輪へ「自国開催は特別なもの。自分のやってきたものを全て出す集大成ととらえている」と意気込んだ。