レスリング男子フリースタイル57キロ級の東京五輪代表を争うプレーオフが6月中旬に実施される見通しとなった。17日に行われた日本レスリング協会の臨時理事会で決まった。

 6~9日に行われた世界最終予選(ブルガリア)で高橋侑希(27=山梨学院大職)が出場枠を獲得。プレーオフで2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストの樋口黎(25=ミキハウス)と対戦する。開催は味の素ナショナルトレーニングセンター(東京・北区)となる見込みで、近日中に日程が決まるという。

 高橋は19年全日本選手権決勝で樋口に敗れ、一度は五輪の道が絶たれた。しかし、新型コロナウイルスの影響で4月に延期された五輪アジア予選(カザフスタン)で樋口が計量失格となった。その後、高橋が世界最終予選出場のチャンスを生かして1位となり、五輪出場枠を確保してプレーオフに持ち込んでいた。

 当初は全日本選抜選手権最終日の30日に行う案もあったが、高橋のブルガリアからの帰国後2週間の隔離期間を考慮して6月中旬実施とした。