レスリングの世界選手権が8日からウズベキスタンで行われる。53キロ級の吉田沙保里(31)、58キロ級の伊調馨(30=ともにALSOK)の女子両エースの連覇記録が話題を集めるなか、大会前の7日に行われる国際レスリング連盟(FILA)の理事選挙も注目されている。

 日本は日本レスリング協会会長でFILA副会長の福田富昭氏(72)が任期満了となり、新たにロス五輪金メダリストで日本協会常務理事の富山英明氏(56)が立候補した。7枠に20人が立候補しているが、女性理事枠が1つ空席で女性立候補者の当選は確実。6枠を19人が争う激戦になったが、アジアからはイラン、インドのほかモンゴルレスリング協会会長を務める元横綱朝青龍(33)が立候補し、波乱含みとなっている。

 2020年東京五輪へ向けて日本の影響力を維持するため、重要な“決戦”。5日、成田空港から出発した富山氏は「福田会長は実績があり、他国から寄せられる信頼度はとても高い。最後のスピーチまでしっかりとアピールしたい」と抱負を語った。