レスリング伊調馨 ユース五輪“参加”の超強行軍にも焦りなし

2014年08月19日 16時00分

 レスリングの世界選手権(9月8日~14日、ウズベキスタン)58キロ級に出場する伊調馨(30=ALSOK)が、本番前にまさかの超強行軍を強いられる。

 

 五輪3連覇中の伊調は、国際オリンピック委員会(IOC)から現在開催中のユース五輪(中国・南京)の「アスリート・ロール・モデル」にレスリング代表として選ばれた。ユース五輪は14~18歳を対象にしており、伊調は五輪の模範選手として現地で試合観戦。選手村にも22日から1週間ほど滞在しながら、教育活動を通じて若手選手と交流することになっている。

 

 選手としては光栄極まりないが、世界選手権を直後に控えているだけにタイミングは悪い。9月5日にはウズベキスタンに出発予定で時間的にも余裕はない。結局、中国で異例の個人練習を積むことになった。

 

「まだ、どんなところで練習ができるのか分からないんです。でもランニングシューズ、レスリングシューズなど、いろんな練習ができるよう準備は整えて行きます」。練習パートナーも一人連れて行く予定。練習マットがあるかどうかも不明だが、時間が可能な限りトレーニングを積む考えだ。

 

 大会9度目、五輪を含め世界大会12度目の優勝に挑むとはいえ、1階級下げた58キロ級では初の世界選手権。持病の首痛と闘いながら調整し、18日に新潟・十日町市で行われた代表合宿では若手とともに過酷な練習を積んだ。「新しい選手と戦えるのは楽しみ。ひとつでも多く試合をして、ひとつでも多くの技をかけたい」。多忙でも上手に時間を使い、模範選手としての本領を発揮するつもりだ。