東京五輪レスリングの男子グレコローマン60キロ級日本代表の文田健一郎(25=ミキハウス)が東京五輪へのぶれない思いを語った。

 五輪の開幕まで100日となった14日に都内のアシックス本社で行われた「National Federations UNIFORM PHOTO SESSION」に出席。新ユニホームに袖を通した文田は「国際試合とはまた違う着心地。何より五輪という意味でも改めて気が引き締まる」と五輪で着用する〝戦闘服〟の感触を語った。

 2019年9月に五輪代表を内定させながら、新型コロナウイルス禍で1年の延期となり、さらに活動も制限されるなど苦しい環境となったが「リモートなどを使いながら他競技の選手とその競技特有のトレーニングを紹介し合ったりもした。コロナ禍のストレスフルの環境でも思いつめたり、ネガティブに考えないよう努力した」と、モチベーションを落とすことなくここまで乗り越えてきた。

 競技面ではまだ課題があることを自覚しつつ「東京大会が決まって約8年、金メダルだけを目指してやってきた。この気持ちを最後まで切らさないことが克服につながる。気持ちだけは強く持ち続けて、残り100日を送りたい」と間近に迫った本番に向けて一層、闘志を燃やした。