レスリングの全日本選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)最終日(20日、駒沢体育館)、男子フリー92キロ級決勝で、東京五輪アジア予選86キロ級代表の高谷惣亮(31=ALSOK)が、山中良一(29=名古屋工高教)を1分24秒、テクニカルフォールで下し優勝。4階級で10連覇の偉業を成し遂げた。

 階級を上げても〝タックル王子〟の強さは際立った。豪快な4ポイントタックルなどで山中を圧倒。階級以上にパワーがある海外勢との闘いを想定し92キロ級を選んだが「いい内容でできたと思う」と合格点を与えた。

 大会恒例の勝利パフォーマンスは、韓国発の日本人ガールズグループ「NiziU(ニジュー)」の「Make you happy」から縄跳びダンス。「今年大活躍のNiziUさんから拝借しました。僕も30なので20(ニジュー)に負けずに頑張っていきたい」とキレのあるダジャレも飛び出した。

 アジア予選では2位以内で五輪出場権を獲得できるが、あくまで優勝にこだわる。「東京五輪で金メダルを取るという期待を背負いたい」と意気込んだ。