氷上の金メダリストの甥がマット上でまずは日本の頂点に立った。レスリングの全日本選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)3日目(19日、駒沢体育館)、男子グレコローマン63キロ級決勝で、清水賢亮(21=拓大)が山田義起(22=エムアンドケイ)を2分46秒、テクニカルフォールで下し、初優勝を飾った。「初めてなのでとてもうれしいです」。

 清水はスピードスケートの五輪金メダリスト清水宏保氏(46)の甥。新型コロナウイルス感染拡大の影響による自粛期間中には、清水氏と一緒に練習。「下半身が弱いと言われているので、(清水に)トレーニング法をいっぱい習いました」と、貴重な練習法を伝授された。「6月の全日本選抜で優勝して、世界選手権に出られるよう頑張りたい」。叔父に続く世界制覇を目指す。