【レスリング】ケガ続出の女子代表 代表合宿再中止で出てきた「2つの課題」

2020年07月29日 11時30分

ぎっくり腰を発症した川井梨紗子

 新型コロナウイルス感染者の再増加で強化合宿が再び中止になったレスリング女子日本代表に、2つの“課題”が出されている。

 今月上旬、約3か月半ぶりに都内で代表合宿を再開。東京五輪57キロ級代表の川井梨紗子(25=ジャパンビバレッジ)らトップ選手が集まり汗を流したばかりだったが、8月の合宿がまたも中止になった。

 日本レスリング協会の笹山秀雄女子強化委員長(52)は「所属でも対人練習はできるし、今は焦る時期ではないので大きな心配はないが、怖いのはケガ」と指摘する。緊急事態宣言下の個別練習では、川井梨がぎっくり腰になったのをはじめ、代表選手以外でもケガが続出した。「代表合宿とは異なり、個々の練習ではマッサージや電気治療を自分で手配することになるが、面倒がらず徹底してほしい」とケアに念を入れるよう選手に要請した。

 東京五輪が本当に開催されるのか、代表や代表を目指す選手にとっては不安な日々が続く。しかし、中途半端な気持ちで練習すればケガにつながる危険性がある。笹山強化委員長は「とにかく1年後に五輪があるんだという強い気持ちを持っていてほしい、と伝えた」と話す。昨年導入した専門家によるメンタルトレーニングを、希望する選手が今後も受けられるプランも考案中だ。

 本来なら、今ごろ東京五輪の金メダル獲得へ向けて最終調整に入っているはずだった。「1年延期になっても五輪のメダルは取らなきゃいけないし、取れる実力もある。あと1年、モチベーションをいかに高く持つかが大事」。体も心もぶれない強さが金メダル量産のカギとなる。