吉田沙保里〝脱反抗期〟で死角なし

2012年06月29日 12時00分

 ロンドン五輪で3連覇を目指すレスリング女子55キロ級の吉田沙保里(29=ALSOK)が〝反抗期〟を脱した。

 

 25日、新潟・十日町での女子の強化合宿が公開され、吉田ら代表3選手は、連続で試合をする5人掛けなど、ハードな練習を繰り返した。吉田は「今日はいい練習ができた。素直に監督の言うことも聞けて、いろんな技術を練習できた」と笑顔だった。

 

 実は、今年初めごろから、吉田はコーチ陣に反抗的な態度を取ることがあった。栄和人女子強化委員長(代表監督=52)も「吉田が最近、言うことを聞かなくてね」と苦笑いを浮かべたほど。吉田は「栄監督や父(栄勝氏)の言うことを素直に聞けなくなっていた。10年も一緒にいるので…。プイッとしたりすることもあった」。

 

 しかし国別対抗戦女子W杯(5月)で敗戦を喫した際、栄委員長や栄勝氏をはじめとした関係者が吉田のために一生懸命に取り組んでいることを知った。そこで吉田は「私以上に考えてくれている。五輪まであと1か月。もっと素直に聞き入れていかないと…」と改心した。

 

 これには栄委員長も「吉田が前向きになってきた。明かりが見えたと思う」と感極まって涙――。3大会連続の金メダルへ、絶対女王に死角はない。